十里踏破遠足

十里踏破遠足

　「十里踏破遠足」は、昭和45年から現在まで続く伝統のある行事です。今年も、生徒会執行部や應援團による入念な準備のもと、無事に開催することができました。

 　十里前日まで、当日の天気予報は最高気温22度で降水確率70％。暑いうえに雨も降るのかという不安を抱え、晴れますようにという願いを持ったまま迎えた当日。朝7時15分に長垂海浜公園に集合して開会式を行った後、担当長と應援團を先頭に出発しました。

 　願いが空に届いたのか、酷い雨が降ることはなく、心地よい気温の中、最後まで歩くことができました。まさか半袖で十里を歩くことになるとは思っていませんでしたが、これもある意味一つの「十里日和」だったのではないかと今になって思います。 

　今年の総距離は、36.19km。時間の許す限り十里(40km)に近づけたいという強い想いから、何度も何度も練ってこだわり抜いたルートでした。生徒が歩き切るのは難しい距離であるのはわかっていたけれど、難しいからこそ自分の限界に挑戦してクラス内で助け合い、道程での美しい景色を見て感動し、そして各々何かを得てほしいと思っていました。列の中で何箇所か大きな分裂はあったものの、ほとんどの生徒が歩き切ってくれました。閉会式で朝礼台の上からみんなの顔を見たときは、言葉にできないような喜びと安心感が込みあがってきたのを今でもはっきりと覚えています。私がつくり上げたかった最高の十里を完成させてくれた生徒会執行部、應援團、1・２年生のみんなには、本当に感謝の気持ちしかありません。 

　今年歩き切った修猷生は強い。これから大きな壁が立ちはだかっても、十里での経験を糧に乗り越えてほしいと思います。そして、この「十里踏破遠足」を絶やすことなく受け継いでいってください。

 令和5年度十里踏破遠足　担当長　岡田真由子