第２学年研修旅行
令和５年１１月１９日から、２泊３日で沖縄研修旅行が行われた。
１１台のバスごとに少しずつ行先が違い、全員が同じ体験をしたわけではないが、研修の大きな柱の一つはやはり平和学習だった。バスごとに、対馬丸記念館やひめゆり平和祈念資料館を訪れたり、嘉手納基地や辺野古の埋め立て工事を傍から見たり、ガマの見学をしたりして、それぞれに戦争と平和と沖縄について考えた。
二つめの柱は１日目の民泊体験だった。伊江島、古宇利島、大宜味村の３カ所に分かれ、４～５人ずつのグループで民家に泊まった。行くまでは知らない人の家に泊まるということでどんな感じなんだろうとドキドキしたが、行ってみると帰るのが名残惜しいほどだった。沖縄の家庭料理を一緒に食べたり、三線を習ったり、畑の手入れを手伝ったりと、それぞれの家ごとにいろんな体験をさせてもらった。
２日目は主に、マリンスポーツやカヌー、トレッキングなどの体験をした。インストラクターの指導を受けながら、初めてでも楽しく活動できた。遠浅の海は透明度が高く、シュノーケリングで珊瑚や魚を見ることができた。粘土でシーサーを作ったり、ガラス細工をしたりする文化体験をしたグループもあった。この日の夜は全員で同じホテルに泊まった。研修旅行委員の企画で、みんなで集まって研修中の体験や感じたことを語り合ったり、習った三線の演奏を披露したりした。獅子舞とエイサーの鑑賞もして、最後にはみんなでカチャーシーを踊った。
多くの人が行ったＯＩＳＴは、５年制の科学技術大学院大学。素晴らしい環境の中の充実した施設、世界中から集まる多彩な学生・教授陣で行われる学際的な研究。見るだけでもワクワクする大学だった。
修復中の首里城にも行った。沖縄の歴史と文化を象徴する大切な城が火災で失われて４年。今しか見られない修復の様子を見て、首里城に寄せる沖縄の人の思いに触れることができた。
２泊３日、見たもの、感じたことのすべては書ききれない、凝縮した研修旅行だった。