靑莪祭
今年度は「鏡」というテーマのもと、１０月２３日（月）から１１月４日（土）まで菁莪祭を実施した。著者が読み手のこころのうちを映し出す本は、私たちにとって鏡のような存在である。本とのふれあいを通して、「己と向き合う時間」をじっくり持ってほしいという願いをこめて、この２週間さまざまな企画を図書委員会では行ってきた。特筆すべきことは、部活動の部長に本に関するアンケートを実施して閲覧室に展示したことである。「おすすめの本を教えてください」と「修猷生の鏡とはどのような生徒だと思いますか」という二つの質問をお願いした。どの部長も真摯に質問に答えてくれたことが大変印象的であり、見学した生徒は大いに刺激を受けたのではないかと思われる。また、ミニ交流会を昼休みにホールで実施したのも初めての試みである。常に果敢に新しいことにチャレンジする姿勢を今後も貫いていきたいと考えている。さらに、今年度２回目の実施となったビブリオバトル大会、読書王選手権、そして生徒有志講演会では、図書委員に限らず他の生徒もたくさん参加したので、本を通したつながりを広げることができたと確信している。浅田先生の講演会では３年生の参加も多く、受験のための勉強とは全く次元が異なる、知的好奇心にあふれた深い学びを追い求める姿が見られた。最終日には、東福岡高校、筑紫女学園高校、福岡大学附属大濠高校、久留米大学附設高校の生徒とともに読書会を行った。最初の緊張がほぐれて次第に自分の考えをはっきりと述べることができるようになり、自信を深めることができた。
今後もすばらしい本との出会いがあるように、楽しくて深い学びを得ることができる企画を図書委員みんなで考えていきたい。