神田紅さん講演会
10月18日（火）
芸術の秋、本校卒業生の神田紅（かんだくれない）先輩をお迎えして、講演と講談「金子堅太郎～ルーズベルト大統領との友情～」を行っていただいた。
神田さんは講談師、そしてエッセイストとして活躍され、日本講談協会会長も務められている芸歴４０年を越える日本を代表する講談師である。
講談に先立って行われた講演では、修猷館での思い出や修業時代の経験、後輩へのメッセージなど、本校生に向かって熱く語りかけていただいた。また本編では、本校の大先輩であり、明治日本を背負って国際社会で活躍した金子堅太郎の人生について講談していただいた。講談独特のリズムと語り口、そしてところどころに織り交ぜられるユーモアに一同が魅了された。修猷館を経て東京そしてアメリカで活動した明治期の偉人、金子堅太郎の理想や生き様、家族そして故郷への愛が伝わる見事な一席であった。
引き続き行われた質疑応答では、本校生徒からの質問に気さくに答えていただいた。とりわけ「失恋から立ち直るにはどうしたらよいですか？」という男子生徒の問いに対する「源氏物語を読みなさい」というご返答は大いに館内を沸かせた。
ご多用の中、後輩のために時間を割いていただいた神田先輩に感謝するとともに、現役の館生には今日の講演を今後の人生の糧とすることを期待したい。