創立記念行事

   ホーム  >  創立記念行事

創立記念行事









5月28日 創立記念行事が行われた。
この創立記念行事は、天明4年(1784年)の創立から237年、長きにわたって受け継がれてきた本校の歴史を再確認し、未来へと繋ぐ意義深い行事である。
創立記念式典で、岡本圭吾館長は、創立以来の本校の歴史を振り返りながら、『世のため、人のため」の精神のもと、館歌の歌詞に込められた想いにふれ、「不羈独立」「質朴剛健」「自由闊達」に象徴される校風、「践脩厥猷」にはじまる「修猷の学び」など、多様性に富んだ『修猷文化』を継承し、日々の学校生活の中で語り合い、今後も新たな『修猷文化』を創造し続けてほしいと語った。

記念講演では、2008年北京五輪セーリング49er級日本代表で、本校平成4年卒業の石橋顕氏にお越しいただき、「可能性を信じて」と題してご講演をいただいた。

講演ではまず、ご自身の経歴や競技人生を振り返られた。
修猷館高校に入学してからヨットを始め、高2のインターハイで県大会2位となったが、選手登録の不備で、九州大会に出られなくなった。この経験から全国大会出場のみならず「日本一になる」ことを心に誓い、この目標のために猛練習するようになった。高3のインターハイでは、全国大会に出場したが、現地で思わぬ怪我を負って4位に終わった。しかし、その1か月後の石川国体では優勝し、日本一になるという目標を達成することができた。
その後、大学に進学してヨットを続け、大学卒業後は、一般企業に就職し、平日に仕事をしながら休日にヨットをする生活を約3年間続けた。世界選手権に出場した折に、海外の選手たちが人生を賭けてヨットに取り組んでいる姿に触発され、「オリンピックに出たい、そして世界一になりたい。人生のすべてを賭けてチャレンジしたい」と思うようになり、会社を退職してヨットに専念することになった。しかしながら、2004年のアテネ五輪の国内選考会では代表選手に選ばれず、ヨットを辞めようとまで考えたが、「ここで辞めたら悔いが残る」と一念発起し、「自分の可能性を信じることができればチャレンジできる」と世界各地を転戦した。その資金を調達するために「TEAM BELIEVE」のロゴが入ったTシャツを販売、修猷館の諸先輩・同窓生の絶大な支援もあって、2008年、ついに念願の北京オリンピックへの出場を果たした。
最後に、石橋氏は後輩たちへ向けて「日々の生活の中で小さな勝負にこだわり、自分の思考の癖(習慣)に気づき、プラスの発想に変えることが大切。」、「挫折や失敗こそ成長の源で、失敗は成功に向かうためのプロセスに過ぎない。失敗を恐れず、自分の可能性を信じてチャレンジしてほしい。」と熱いメッセージで講演を締めくくられた。

  [石橋 顕(いしばし あきら)氏 経歴]
1973年福岡市生まれ。1989年、修猷館高校入学後にヨットを始める。1991年、高校3年時に石川国体少年男子FJ級で優勝。1992年、早稲田大学へ進学しヨット部に入部。1996年、TOTO株式会社に就職するが、約3年で退社し、アルバイトをしながらヨット競技に専念する。2001年、宮城国体青年男子470級優勝、全日本選手権優勝3回、2008年エキスパート・オリンピック・ガルダ優勝。2008年、北京オリンピック・セーリング49er級に日本代表選手として出場(12位)。修猷館出身者で歴代3人目のオリンピアンとなった。現在は福岡で保険会社に勤務しながら、修猷館ヨット部の指導や後進の育成に取り組んでいる。


 ホーム
福岡県立修猷館高等学校〒814-8510福岡県福岡市早良区西新6丁目1番10号
Tel:092-821-0733 Fax:092-822-6564
福岡県立修猷館高等学校
〒814-8510福岡県福岡市早良区西新6丁目1番10号
Tel:092-821-0733  Fax:092-822-6564
Copyright(C)2011 Shuyukan High School . All rights reserved