修猷館高校の令和７年度は野本準二館長を始めとする新しい先生方の着任式でスタートした。館生の温かい拍手、そして始業式。いよいよ新しい一年が始まった。
本日の式辞と講話を簡潔に紹介したい。
館長
どのような志をもって生きるかを問いたい。志とは、自分は何を目指し、何のために学ぶのか、どのように生きるのかを具体化したもので、祈りにも似たものであると考える。また、志を持つに当たり、手段と目的をしっかり見極めてほしい。すでに志が確立した人だけでなく未だ志の定まっていない人も、謙虚さ、誠実さ、いたわりの心を大事にしつつ、挑戦し続けることを期待する。
着任者代表
出会いは必然であり、着任した私たちはさまざまな出来事に対し、向き合う覚悟を持つなかで、同じ時間・空間を共有していきたい。
生徒部長
本校のグランドデザインには、「失敗から学ぶ：生徒主体の運営による学校行事および生徒会における自治的活動」を掲げている。私たちは失敗から学ぶことができる。部活動においても失敗のない練習は、じつは成長のない練習である可能性が高い。生徒諸君には、失敗しないことだけに満足せず、みずから、より難しい課題を設定して、失敗をしても改善をはかることで、新しい修猷館をつくっていってほしい。
進路部長
諸君には、「前途洋々」という言葉の意味を考えてほしい。「能力が開花し、将来がひらかれ、希望に満ちたさま」を意味するこの言葉について、諸君に真剣に考えてほしい。進路とは、志望大学名を掲げることではない。この学校で経験する教科の授業・部活動・学校行事が、諸君の能力を開花させることにつながる。その能力を発揮できる場を探していくことが諸君の「進路」となりうる。
教務部長
本校には「未来を切り開く真のグローバル・リーダーを育成する学校」というスクールミッションがある。諸君にはこのグローバル・リーダーになり得るのがほかではない自分であることを意識してほしい。そのために一人一人が、決断を迫られた場面で大きな力を発揮する直感を培ってほしい。この直感は日々の授業を大切にするとともに、授業を楽しむ心で形づくられる。「何をなすべきか」だけでなく、「何をしたいのか」という意志を大切にしてほしい。
