下釜 大地

第78回修猷大運動会運営委員長

 第78回修猷大運動会。遂に我々の気魄を顕す時がやって来た。
 我々は今日、77代にもわたる蓄積の頂に、第78回修猷大運動会を我々の手で創り上げる。 そして、我々は過去築かれてきた越えがたい壁を今日越えていかなければならない。 しかし、私はその聳え立つ壁を越えることができると、胸を張って断言できる。 我々は今日まで、高い目標をひたむきに追いかけ、己の限界に挑戦し、仲間と鼓舞し合いながら共に進んできた。 我々一人一人の小さな個人が、軌を一にし、個々の持つ莫大な可能性を互いに引き出してきた。 我々に宿る計り知れない可能性が、未だ誰も見たことがない頂への猷を明るく照らしている。
 今日は修猷の祭典である。我々から滲み出る熱気、肉体の躍動、天を突く歓声、そして涙―。 それらが熱き炎となってグラウンドを覆い尽くし、すべての心を揺さぶるだろう。 さあ修猷生よ、気魄の限りを尽くし、ぶつかり合い、共に支え合って、互いの存在を確かめ合おうではないか。 今日は誰よりも力強く、余すことなく気魄を顕せ。