前期終業式

記事公開日:2025年9月30日

9月30日、前期期末考査終了後、清掃ののち前期終業式および全国大会に出場する部活動生徒の壮行会がおこなわれた。

まず、終業式での式辞と講話を簡潔に紹介したい。

館長

 アメリカ・トランプ政権による突然の関税引き上げは、一国の政策が、世界中のサプライチェーンに影響を与える「グローバル経済の現実」を世界に知らしめた。私たちは、世界の動きに無関係ではいられない時代を生きている。現在の中東情勢も、まさに歴史の転換点に立ち会っているかのようだ。将来、グローバルリーダーとして活躍を期待される中、まずは世界を生きる「当事者」として、世界が直面する現実や課題を正確に知ってほしい。誰かに課題解決を任せるのではなく、自らが解決の糸口を探り、最適解・納得解を導く覚悟を持ってほしい。世のため人のため、日本のため世界のために何ができるかを考える秋季休業となることを願っている。

生徒部長

 先日本校を訪れた卒業生、ラグビー日本代表下川甲嗣さんの人となりを紹介した。下川さんは、選手として突出した能力があったわけではないが、ゲームを深く理解し、チームのためにできること、やるべきことを常に考え、愚直に実践し続けてきた結果、2023年パリでのワールドカップで最後の最後に代表にすべり込み、現在では日本代表キャップを務める。ちょうど1年前の終業式で紹介のあった、パリパラリンピック柔道金メダル瀬戸勇次郎先輩の「ひたむきに、策を練って、継続して行動する」姿勢と重なり、在校生への素晴らしい刺激となった。

 

式終了後には、今秋滋賀県で実施される国民スポーツ大会に出場する3名の生徒の壮行会がおこなわれた。 各部活動の顧問より出場生徒の紹介、館長激励の言葉、生徒代表激励の言葉、応援団によるエールののち、出場生徒を代表して3年生の宮田啓佑さん(陸上)が決意表明をおこなった。