芸術鑑賞 (第2学年)

記事公開日:2024年6月13日

  6月13日(木)、2年生は芸術鑑賞として、大濠公園能楽堂にて能と狂言を鑑賞した。この行事は、日本を代表する舞台芸術である能楽に触れることで、日常ではなかなか味わうことのできない感動を仲間とともに共有することなどを目的として行われているものである。 

〈代表生徒感想〉 
  6月13日、大濠公園能楽堂にて芸術鑑賞が行われ、狂言の「附子」と能の「葵上」を鑑賞した。能楽堂は舞台から観客席の距離が非常に近く、能や狂言の持つ独特の世界観に引き込まれた。 今回の芸術鑑賞では代表生徒八人が能のお囃子を実際に体験させていただくという機会が設けられた。日頃話している友人達が舞台で楽器を体験しているのを見たことで親近感がわき、より能を楽しく鑑賞できたと思う。体験後は、「附子」、「葵上」の順で鑑賞をした。狂言の「附子」はすでに習ったことのある内容であったため、理解しやすく、生徒たちはコミカルなシーンで笑い声をあげ、終始楽しそうであった。一方、能の「葵上」では、雰囲気ががらりと変わり、その緊張感や迫力に圧倒される場面が多かった。言葉や独特の調子に戸惑うこともあったが、事前に配布されたあらすじを読んでいたことで内容を理解することができ、充実した時間を過ごせた。また、表情の変化がほとんどないことが印象的であった。もちろん動作やセリフがあるため、感情の推察はある程度できるのだが、表情の変化がほとんどないことで人によって解釈の仕方に違いが生まれてくるのがおもしろいと感じた。 普段あまり触れることのない古典芸能を堪能し、非日常を味わうことができたため有意義な時間を過ごすことができた。 

 〈お囃子の体験をした生徒の感想〉
  私は、能管の体験をさせていただいた。音を鳴らすのが本当に難しく、普段触れることのないものを扱うとあって、緊張していたが、能楽師の方が優しく教えていただき、非常に心躍る体験となった。また、安土桃山時代や江戸時代に作られた楽器をいまだに使用していると聞き、長い間継承され続けてきた古典芸能の歴史や重要性を感じることができた。大濠公園能楽堂では頻繁に公演を行っているとのことなので、ほかの様々な作品も鑑賞してみたい。