7月10日~7月17日までの8日間、第27回アメリカ研修が行われた。西海岸のサンフランシスコ、サンノゼ、ロサンゼルスを訪問した。派遣生徒12名はアメリカで活躍する同窓生やアメリカ人起業家らの講義、大学や企業訪問など、さまざまな研修に積極的に参加した。
生徒の感想
「私はアメリカ研修に参加して、ベンチャー企業への訪問や起業家との交流を通して、アメリカの起業精神を体感し、積極的にリーダーを務め、新しいことに挑戦できるようになった。今後も活躍の場を拡大していきたい。」
「日本にいても世界中の情報が得られるいま、アメリカで働かれているOBOGの方とのリアルな繋がりを持てたこと、アメリカの二極化している社会の現状を知れたことなど現地でしかできない貴重な経験ができた。」
7月10日(水) サンノゼ研修
福岡空港集合。出発式後に搭乗手続きを行い出発。羽田空港経由でサンフランシスコに到着。専用バスにて移動し、ホテルに到着。午後、サンノゼでの研修を企画してくださる本校卒業生の松坂秀二郎氏に講義をしていただいた。他者を知ると同時に自分を知ることの大切さについて話をされた。夕方には、米国在住の本校の卒業生4名との懇親会が行われた。
7月11日(木) サンノゼ研修
午前は、Junify社の安武弘晃氏による講義が行われた。シリコンバレーという場所で新しいものが生み出されるサイクルやお金を稼ぐということに対する日本の価値観、投資AIの活用、シンギュラリティについて話をされた。産業におけるAIの注目度の高さがうかがえた。午後は、Google やApple Visitor Center、Pegasus Tech Venture社を訪問して話を伺った。さらに、ホテルに戻り、エリー・アントン氏とのdiscussionを行った。このdiscussionはほぼすべてが英語で行われた。また、エリー氏との協議や質疑応答などのやりとりを通して、ベンチャーキャピタルについての知識や、人生を有意義なものにする価値観・考え方について考察することができた。
7月12日(金) サンノゼ・サンフランシスコ研修
午前は、スタンフォード大学を訪問し、卒業生である久保田万里恵氏による講義が行われた。ご自身の生い立ち、日本とアメリカの医学研究のレベルなどについて話をされた。また、スタンフォード大学で活躍する優秀でリスペクトされる教授の特徴として、整理能力があり謙虚な人が多いという話も興味深かった。午後はサンフランシスコに移動し、Golden Gate BridgeやPier 39を訪問した。サンノゼとサンフランシスコとは車で約1時間程度の距離しか離れていないが、街の様子や気候は大きく異なり、都市ごとの多様性を感じ取ることができたようだった。
7月13日(土) ロサンゼルス研修
午前中にサンフランシスコ空港からロサンゼルス空港へ移動。到着後、昼食の購入も兼ねて、地元のスーパーを視察し、現地の人の暮らしの様子を観察した。午後からはGetty Centerで各時代の美術作品を見学した。夜はエンゼルスタジアムにてエンゼルス対マリナーズ戦を観戦し、日本とアメリカの野球文化・楽しみ方の違いに触れた。
7月14日(日) ロサンゼルス研修
午前は、全米日系人博物館への訪問を行った。ロサンゼルスで企業を経営されている卒業生の山田哲義氏にガイドしていただき、日系移民の歴史を学ぶと共に、自由や人権についての考察を深めることができた。午後からは日米交流会館において、LA在住の卒業生との昼食会に参加し、その後、スペースXに勤務している卒業生の石松拓人氏による講義を受けた。夜には、グリフィス天文台を訪問し、石松氏にガイドをしてもらいながら、アメリカにおける天文学や宇宙研究について認識を深めたり、高台からロサンゼルスの夜景を見学したりした。
7月15日(月) ロサンゼルス研修
午前は、サイエンスセンターを訪問し、スペースシャトル「ディスカバリー号」の展示を見学した。その後、南カリフォルニア大学を訪問し、昼食を取り、午後からはサンタモニカビーチやハリウッドを訪問した。
7月16日(火) ロサンゼルス→東京
ホテルからロサンゼルス国際空港へ移動。出国手続きを済ませ、帰国の途についた。
7月17日(水) 東京→福岡
夕方、羽田空港到着。国内線に乗り換えて福岡空港へ。空港にて解散式後、解散。