アジア研修

記事公開日:2025年1月14日

1月11日から13日の3日間、第3回アジア研修として11名の生徒が台湾・台北市を訪問した。3回の事前研修で台湾の歴史や言語について学び、國立台湾大学の学生との交流に向けた準備をして福岡空港を出発した。

この研修の一番の特徴は、國立台湾大学の大学生との交流である。朝9時半に大学生と合流し、16時まで修猷生と大学生だけで台北市内を散策する。迪化街や永康街、龍山寺などの観光スポットだけでなく、國立台湾大学の総合図書館や地元の書店や食堂など、大学生と一緒だから行ける場所を自分たちで選んで訪問した。旧正月前ならではの賑やかさ、食事や宗教、習慣など文化の違いを感じ、その一方でどこか日本と共通した雰囲気を見つける散策となった。

台北市内の交流後は、修猷生と大学生でディスカッションを行った。テーマは、修猷生が事前に決めた「義務教育と社会的価値観の関係」である。日本の「公民」「道徳」のような教科・科目があるかどうか、その授業でどのような内容が取り扱われていたのかなど、日台の違いを見出しながら、義務教育が社会的価値観の形成にどのような影響を与えているのかを考えていった。ディスカッションを行っている90分間、大人は一切関与しない。引率教員はもちろん、國立台湾大学の先生、添乗員、現地ガイドは見守るだけである。そのような中、有意義なディスカッションになるよう修猷生が中心となって、話の内容や方向性、ディスカッションの進行を工夫して行った。

また、2日目の夜には、台湾在住の本校卒業生と國立台湾大学の先生と一緒に夕食をいただいた。高校生活や海外生活についてたくさんのお話を聞くことができた。

参加した修猷生の多くが、挑戦することや実際に体験することの大切さを実感した。また、いつもと異なる環境で過ごしたことで、ものの見方が変わったと感じた修猷生もいる。文化的な違いだけでなく自己の在り方についても考え、将来について考える大きな契機となった3日間であった。

【日程・訪問先】

1月11日(土)

福岡空港を出発し、故宮博物院、九份、寧夏夜市の見学

1月12日(日)

 國立台湾大学学生との台北市内散策、ディスカッション

 卒業生との夕食会

1月13日(月)

 台湾総統府、中正祈念堂(衛兵交代式)の見学、お茶の淹れ方セミナー

 台北桃園空港を出発し、福岡空港にて解散