館歌
作詞 藤沢雄一郎(中学修猷館教諭)
校閲 八波 則吉(明治28年卒業・第五高等学校教授)
再閲 武島 羽衣(東京音楽学校教授・歌人・御歌所寄人)
作曲 横田 三郎(中学修猷館教諭)
一、西のみ空に輝ける 星の徽章よ永久に
光栄ある成績飾らんと 海の内外陸の涯
皇国の為に世の為に 尽くす館友幾多
二、常磐の松の百道原 集へる健児一千人
青春の血は玄界の 荒き怒濤と沸き立ちて
久遠の理想を望みつつ いそしみ努めん文に武に
三、猷を修むと名に負ふも やがて至誠の一筋ぞ
ああ剛健の気を張りて 質朴の風きたへつつ
向上の路進み行き 吾等が使命を果たしてん
玄南の海
曲 「アムール河の流血や」と同曲
作詞 内海 拾楼(大正8年卒業)
一、玄南の海潮薫る 百道が原の松翠
背振の嶺の風高く 血潮は踊る春の空
二、修猷健児今立ちぬ 颯爽の勇姿翻る
輿望は重し丈夫や 春風のごと進み行け
三、いでや最後の勝利をば 我握らでやおくべきか
夕日の空を焦がす時 叫び続けん勝鬨を
彼の群小
一、彼の群小を凌駕して 緋の大旆はかち得たり
われらが胸の歓びは ここに溢れて八重潮の
かの滄溟に湧く如く 喉つんざいて轟くを
二、轟く歌にわれ立ちて 舞えば寄せ来る夕暮れの
流れは早し袖ヶ浦 砕けて且つ鳴る潮の曲
聞けや山河もひれ伏して 修猷の勝利寿ぐを
輿望は重し
一、輿望は重し 修猷の健児 臥薪嘗胆 過ぎにし恥辱
いかで雪がん 雪がめや 会稽山下の わが選手
二、立てや奮えや 修猷の健児 いでや握らん 勝利の覇権
やがて大呼せん 勝鬨は 袖が浦曲に 響くなり