出前授業
１１月３日（水）に「総合的な探究の時間」の取り組みのひとつである出前授業が実施された。平成１４年度に始まり、今年で２０年目となる取り組みである。生徒のそれぞれが自身の関心の範囲を広げ、深めることを通じて、自らと社会や学問との関わりについて考える機会となっている。
昨年度はコロナ禍の影響で中止となり、今年度も「第５波」の影響などで開催が危ぶまれたが、継続的に関わってくださっている多くの講師に「参加できますよ」「是非、やりましょう」と励まされ、実施にこぎ着けることができた。
講師は各界でご活躍の方々で、充実した講義、実演、実習、グループ討議など、内容や形式は多彩。講座一覧に目を通し、参加希望の講座を選択するだけでも、社会や学問の広がりや深まりを垣間見ることができる。さらに、当日の授業に参加することで、講義内容だけでなく、個性あふれる講師の先生方の佇まいからも多くを学び、自らの在り方や生き方を考えることになる。
例年は各生徒が８５分の講義を２講座受講していたが、本年度は感染予防のため、ひとり１講座のみの受講とし、受講後にホームルームに戻ってクラスメートと互いの学びについて語り合う時間を設けた。講師から受け取ったものを自分なりに解釈、整理し、何とか級友に伝えようとする姿、級友の経験を自らの中に取り込もうと話に聞き入る姿からは、本校生の持つ豊かな知的好奇心が、この日、良質の刺激を得たことを感じ取ることができた。