東大講演会

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東大講演会

12月5日(土)

本校菁莪堂で「東大講演会」が開催された。今年度は、コロナ禍にあるためZoom(ズーム)で行われた。

対象:本校1,2年生

講師:和田 元先生(東京大学 大学院総合文化研究科 教授)

演題:「植物の不思議な世界 柔軟な生き方に学ぶ」

内容  

①東京大学についての説明  

・前期教養学部についてどの分野でも通用する「基礎力」を身につける。分野を横断した学習によって総合的な「理解力」を獲得する。

・後期教養学部学問領域や地域的境界、文化ジャンルを超え、文化と言葉をダイナミックにとらえる。

 

②講師の先生の研究分野~生徒たちへ伝えたいこと

・学習と遺伝について。

・「分化全能性」「脱分化」「iPS細胞」について。

・教養を身につける(リベラルアーツ)ことで、様々な束縛から解放されて自由になり、世界観が広がる。

・すぐに分かったと思わないで、深く考えることが大事。無理に答えを出す必要はない。

・一生懸命やれば何とかなると信じて、楽観的に生きる。

 

 講演後の質疑応答では様々な質問が出され、活発な意見交換が行われた。例年と同様に、これからの高校生活や進路選択に活かすことができる中身の濃い講演会となった。

 

 以下、生徒の感想より

 

○人それぞれが何に熱中できるかは遺伝によるかもしれないという和田先生の意見はとても興味深かったです。私自身、思いがけず何かに熱中して、納得がいくまでやめられないというような経緯があります。そしてそれは決まって、未知の世界を知ったときに起こるもので、先生や友人など人とのつながりから得ることが多いです。

○人間がiPS細胞の発見によって可能にした再分化を、植物は栄養生殖という形で、当たり前のように行っているという事実に驚かされました。植物をみる目が変わりそうです。

○自分も部活動(生物部)で植物について調べていて、とても興味深い話でした。自分は屈光性や屈地性について調べていて、オーキシンというホルモンが大きな影響を及ぼしますが、和田先生の講義の中でタバコの茎から再生させる実験でもオーキシンが出てきたので、このような作用もあるのかととても驚きました。

○先生が私たちに研究の内容を説明して頂いている間、先生は心から植物を愛し、研究に取り組まれているということが伝わってきて、自分が興味のあることに全力で取り組むということが、こんなにも格好いいことなのだと実感しました。私の今の夢は、東大に入学して研究(酵母について)を行うことです。これからは自分でよく考えることを習慣化して、物事の本質を見つける努力をしていきたいと思います。


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