課題研究発表会

課題研究発表会

　「課題研究」は、「総合的な学習・探究の時間」の一環として、生徒自身が関心のある課題を選択し、それについて調べ、考え、意見を交換する中で、自らの考えを深めるプロセスを経験することを目的に、１・２年生合同で実施される。 

　今年度は、研究課題のすべてを生徒が自ら提案する形に改定しての実施となった。５月上旬のオリエンテーションに始まり、課題設定についてのクラス討論、有志生徒による課題提示、研究班の編成までを夏休み前に行い、主に後期に入ってからの研究活動、発表準備を経て、この日の発表会となった。普段のクラスや部活動などの仲間とは異なるメンバーが「共通の関心事」のもとに集い、材料を持ち寄って議論したり、役割を分担して作業を進めたりする中で、互いの関係も研究活動も深まっていく。 

　代表班（今年度は３班）による全体発表と、およそ160あるすべての班が発表する分科会の企画・運営を行うのも生徒スタッフで、これも課題研究の講座のひとつとなっている。今回は、このスタッフ班が「課題研究の意義とその在り方」をテーマとした全体発表を行ったことも特徴のひとつであった。 

　研究テーマが多岐にわたっている上に、発表形式も、ＰＣとプロジェクタによるもの、模造紙にまとめられたもの、実技・実演、紙芝居形式など多様である。聞き役に回った生徒たちは、仲間の発表に熱心に耳を傾け、発表後には熱心な質疑応答の場面も見られた。

　本校の「文化の秋」を彩った取り組みのひとつである「課題研究」の集大成として、充実した一日となった。