東大講演会
12月7日(土) 本校菁莪堂で「東大講演会」が開催された。
対象:本校1,2年生 希望者
講師:田村 隆 先生(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)
演題:「駒場スタイルと『源氏物語』研究」
内容 ①東京大学についての説明
・前期教養学部について
どの分野でも通用する「基礎力」を身につける
分野を横断した学習によって総合的な「理解力」獲得する。
・後期教養学部
学問領域や地域的境界、文化ジャンルを超え、文化と言葉をダイナミックに
とらえる。
グローバルの時代だからこそ地域から世界を理解する。
②講師の先生の研究について
・古典に出てくる場所を訪れ、1000年の歴史が流れていることを実感して欲しい。
・アレンジのプロセスを知る上で、古典により人間の歴史をたどることは重要である。
・賞味期限のない古典の味読を行って欲しい。
講演後の質疑応答では様々な質問が出され、活発な意見交換が行われた。これからの高校生活や進路選択に生かすことができる中身の濃い講演会となった。
以下、生徒の感想より
・合格することが目標ではなく、何を学ぶのか何を研究するのかを目標として大学に進学したいと思うようになった。
・固定観念や先入観にとらわれず、本当の意味で自由に独立した思考をもつことは現代社会においてとても大切である。
・東大の『枠』にとらわれない『教育スタイル』にとても憧れて、いつかその教育を受けたいと思う気持ちが強くなった。
・京都から出たことがないと思われる紫式部が友人の文章から想像力を働かせて九州の地について書いたことにすごく驚き、さらに源氏物語に興味をもった。
・「デジタル源氏物語」の公開の話を聞き、現在のテクノロジーと千年前の古典の融合により、昔の文化に触れやすくなっている環境ができていることに感銘を受けました。