創立記念行事
５月２４日（金）、創立記念行事が行われた。
この創立記念行事は、天明４年（１７８４年）の創立から２３５年、長きにわたって受け継がれてきた本校の歴史を再確認し、未来へと繋ぐ意義深い行事である。
創立記念式典で、高島孝一館長は、同窓生のつながりから本校の歴史を振り返り、「大志」をもつという視点で修猷館の伝統・文化、修猷生らしさを考え、今の自分を超えていくために何をすべきかを考える創立記念式典であってほしいと話された。
館長式辞 （PDF：138キロバイト）
記念講演では、小田急電鉄株式会社の特別顧問である、本校昭和３７年卒業の大須賀賴彦氏にお越しいただき、「鉄道からみえる日本、そして日本人」と題してご講演をいただいた。
講演の中で大須賀氏は、ご自身の生い立ちに触れ、戦後の貧しい時代、小・中学校でどのように過ごしてこられたか、そして修猷館高校でどのように学んできたかを話され、その後、座右の銘ともなる西郷隆盛の言葉「敬天愛人」との出会い、その言葉が現在の人生に大きく関わったことなどのご自身の経験を述べられた。
さらに、大須賀氏は、小田急電鉄株式会社社長の時に社員に伝えてきた経営理念「信用、信頼、愛、尊敬」について触れられ、社長（トップ）の仕事は「大きな会社」にすることではなく「良い会社」「愛される会社」にすることであると自らの経営に対する信念を伝えられた。
日本に鉄道がどのように伝わり、発展してきたか、その歴史をたどりながら、鉄道だけでなく日本の地理的条件などを交えた話は非常にわかりやすいものであった。
まとめとして「人間力を高めよ」と修猷生に大須賀氏ご自身の思いを述べられた。
失敗を恐れず挑戦することの大切さ、失敗したからこそ学べる事を話され、自分の可能性を信じてでっかいことにも挑戦する、そういう気概・意欲を持ってほしいと訴えられた。
１Boys be ambitious！
２Do the nearest duty！
３人生は舞台、主役は君だ！
最後に、大須賀氏の修猷生に対する思いを上記の３つのメッセージでまとめられた。
生徒は、大先輩の情熱ある言葉が心に深く届いた様子であった。
［大須賀賴彦氏経歴］ 昭和３７年 福岡県立修猷館高等学校 卒業
昭和４３年 小田急電鉄株式会社 入社
平成１７年 同社 取締役 社長（代表取締役）
平成２３年 同社 取締役 会長（代表取締役）
平成２９年 同社 取締役 相談役
現在 同社 特別顧問