創志研修

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4月24日~26日に、第1学年の創志研修が行われた。

 24,26日は校内で、25日は油山市民の森と校内で研修が行われ、以下のことを目的にクラス、グループ、個人で様々な活動を行った。

(1)「修猷を知る」:修猷館の歴史と今も継承される伝統的精神を学び、自分のあり方を探る。
(2)「仲間を知る」:クラスや学年企画の討議、自然の中での協働的研修を通して、仲間を知り、第一学年としての繋がりを育て、各自が各自の居場所を見いだしていく契機とする。
(3)「夢を語り今を見つめる」:今後の学校生活にどのような姿勢で臨み、どのように行動を起こすかについてじっくり考える機会とし、主体的な高校生活への第一歩とする。

 4月24日(水)

 開講式での館長あいさつでは、会津藩の什の掟の結びに必ずある、「ならぬものはならぬものです」という言葉を引き合いに、「自分の基準を破りそうなとき、自分自身を押さえられるかどうか。それが多くの人と関わりながら生きていく中で、重要になる。」という話があった。また、「夢(目標)を「目指す」ことは誰でもできるが、夢(目標)を「狙う」という言葉は、そこまで自分を高めた者のみが使えるものである。その高みまで自分を導いてくれるものが、修猷の掟であり、伝統・文化である。それらについて、学び、考えを深める3日間としてほしい。」と、3日間の研修で多くを学ぶよう、激励をされました。

  まず、「研修①~深めるⅠ~」では、DVD「筑前藩校絵巻」を鑑賞し、藩校修猷館が設立された歴史を学んだ。「研修②~深めるⅡ~」では、”継承される心”と題して、入学してからこれまでの振り返りを行い、「修猷山脈」と形容される豊富な人脈の中から、金子堅太郎、広田弘毅、など、修猷が輩出した偉人が紹介された。「研修③~深めるⅢ~」では、”先輩、今なんしよーと”と題して本校の卒業生7名から、大学生活や社会人としての生活などについて聞いた。自分の道を進み、挑戦すること。視野を広くもち、今やるべきことをやる。自分の考えをもつ。語られる言葉の一つ一つに、修猷で過ごして培った経験に裏打ちされた重みがあった。「研修④~深めるⅣ~」では、一日の学びについての振り返りを行い、感じたことや学んだことを共有した。

 4月25日(木)

 この日は「研修⑤~協働する~」のメインイベントとして油山でのオリエンテーリングが予定されていたが、天気はあいにく朝から雨であった。午前にオリエンテーリングをする予定だった前半クラスは、雨のため遊歩道の散策に変更。クラス単位で歩きながら、一人一首短歌を詠んだ。午後の後半クラスは、なんとか雨があがったためオリエンテーリングを実施することができた。使い慣れないコンパスと紙の地形図を見ながら、班員で協力しながらポイントを探した。クラスごとで違う経験となったが、どの生徒たちも新しい友人たちとの仲を深めるよい機会になったようで、とても良い表情をしていた。

 4月26日(金) 「研修⑥~協働する~」では、”SureYouCan”と題した、ノンバーバルコミュニケーションによるゲームを行った。言葉を発してはならないという条件の中で、班員と協働してパズルのようなものを完成させるゲームを通して、集団の中で自然発生的にできる相互の役割、自分のことだけでなく全体を見渡すことの大切さ、意図の共有の重要性など、多くのことを学んだ。非常に難易度の高いゲームであったため完成までに時間がかかったが、完成したときには自然と歓声があがった。その後の「研修⑦⑧~語り合う~」では、クラス単位で「夢を語り、今を語る」時間としてグループワークを行った。最後の「研修⑨~語り・深め・考える~」では、クラス討議の内容報告と、自由討論が行われた。自由討論では、「時間は守るべきか否か」「スマホとの付き合い方はどうするべきか」という身近な話から、神話や、授業で学習した社会契約説についてどう考えるか、など驚くほど多岐にわたる内容に話が及び、挙手して発言しようとする生徒が途切れなかった。修猷館高校の「語りの文化」の芽生えの瞬間を見たようであった。

 3日間の研修で、修猷の歴史から学んだり、他者から学んだりしたことをさらに自分の中で深める機会が多かった。その機会を普段の生活の中にも見いだし、豊かな修猷生活を送っていってほしい。


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