創立記念行事
５月２６日（金）、創立記念行事が行われた。
この創立記念行事は、創立２３３年を祝うとともに、長きにわたって受け継がれてきた伝統を確認し、未来へと思いをはせる意義深い行事である。
記念講演では、NASAジェット推進研究所にお勤めの本校平成１２年卒業の石松拓人氏にお越しいただき、「宇宙にガソリンスタンドは必要か」という演題で講演をいただいた。
演題は、「火星に行くためには、地球から直接火星に行くのではなく、途中に他の惑星を経由して燃料を補充しながら行った方が効率的である」という趣旨の、ご自身の研究論文によるものである。
講演では、研究者としての深い知見に裏打ちされた興味深い話をしてくださった。科学的な話に加えて、留学に関する話など、生徒の将来設計に有益となる話も多く、生徒は楽しみながら多くを学ぶことができた。また、夢を叶えるために必要なこととして、「他力」と「決定力」について触れ、「自分が（宇宙の研究がしたいという）夢を叶えることができたのは、様々な場面で助けてくれた人々のおかげである」ということと、「大学を卒業するときに周りに流されて進路を決めてしまわずに、自分の夢を追い続けた」ということを語られた。最後に、校章の六光星が意味する北極星を夢に見立てて、「北極星をしっかりと見て頑張ってほしい」というお言葉を頂き、生徒たちは、大いに刺激された様子であった。
［石松氏経歴］ 東京大学工学部航空宇宙工学科（学士）
東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻（修士）
マサチューセッツ工科大学（航空宇宙工学 修士、博士）
マサチューセッツ工科大学（システム工学 博士研究員）
（現在）NASAジェット推進研究所
東京大学非常勤講師